討議資料・見解・私学おおさか

2012/2/23
近大泉州高校 懲戒処分事件の控訴審
大阪高裁で和解成立
 近大泉州高校の不当解雇撤回を求める職場闘争で先頭に立っている川崎分会長、櫻井副分会長になされた不当処分の取り消しを求める裁判(控訴審)で、大阪高裁で3回の和解協議を経て、1月16日(月)に和解が成立しました。
 和解条項の内容は、大きく以下の3点です。

(1)一審被告学園は、一審原告(川崎・櫻井両教諭)に対する処   分を撤回する。
(2)一審被告学園は、一審原告(川崎・櫻井両教諭)に対する未   払い賃金(処分でカットした賃金)を両教諭に支払う。
(3)本件懲戒処分事件の一審判決を含む一連の経過に鑑みて、一   審原告(川崎・櫻井)は就業規則を遵守し、教育活動に尽力   することを約束する。一審原告ら(佐々木理事長及び学園理   事会)は、憲法、労働組合法など関係諸法令を遵守して労使   協議にあたることを約束する。
 高裁での和解協議は、原告と大私教が作成した和解条項案をたたき台にスタートし、昨年の秋から年末まで3回の協議で、原告・被告の対立点に関しては、裁判所の和解案を取り入れ、今回の和解条項案で双方が合意しました。
 原告・弁護団及び大私教は、この和解内容は、処分撤回・未払い賃金の支払いとともに、理事長・理事会が「憲法、労働組合法など関係諸法令を遵守して労使協議にあたることを約束」する事項がいれられたこと、労使紛争の解決にひとつ前進することになるとの評価で和解案を了承しており、16日の裁判所での協議で学園側が了承して、和解が成立しました。
 実質的な勝利和解といってもよい内容になったのは、皆さんの温かいご支援の賜物です。近大泉州高校の不当解雇事件は、現在、学園が最高裁に上告しており、最高裁の上告棄却と大阪高裁判決確定をかちとるたたかいは継続しています。
 年度内解決と新年度からの教壇復帰をめざすたたかいは山場を迎えています。さらなるご支援をよろしくお願いします






前の画面に戻る / TOPページへ

Copyright 2009 大阪私学教職員組合(大私教)